松下幸之助さんのいい話を美容室の先生から教えて頂きましたので紹介させて頂きます。
まさに、Don't think,feel.ですね。
昭和45年(幸之助さん75歳)大阪万博が開催されました。
松下電器は大きな池を造って、その中に法隆寺の夢殿を模したパビリオンを出展しました。
万博が始まって、松下館は大盛況で、夏の炎天下に長蛇の列。
そんな中、パビリオンの責任者が事務所でモニターテレビを見て仰天しました。
なんと、並んでる人々の中に幸之助さんがいたのでした。
慌てて幸之助さんのところに走りよると、通用口からの入館を勧めました。
しかし、幸之助さんは言いました。
「この暑い中、長い列に並んでいる方々を見て、申し訳ない、すまないと思った。
いったいどれほどの時間で入れるのか、いま自分で計っているところだから、心配しなくていい。」
そのまま2時間ほどかかって入館した幸之助さんは、早速その責任者に三つことを指示しました。
・もっとスムーズに列が進むための誘導方法を考えるように。
・所々に日陰をつくるための大きな日傘を設置するように。
・並んでくださる方々に紙の帽子を配るように。
この三つは早速実施されました。
ところがこの指示が、他のパビリオン担当者から「さすが、松下さんは商売上手だ、この会場を商売で使うとは」と囁かれたそうです。
その理由は、三つ目の指示の紙の帽子に「松下電器」とか「National」と印刷されていました。
万博開催中、松下館には760万人の人々が訪れ、万博会場中にこの帽子をかぶった人で溢れたからでした。