致知2016年4月号鍵山秀三郎氏と上甲晃氏の対談記事を読んで
今月の致知のテーマは「夷険一節」
「順境でも逆境でも信念を変えないこと」
「順調なときも逆境にも一貫した正しいと信ずる主義・意見を堅く守って変えないこと」
という意味だそうです。
鍵山秀三郎氏と上甲晃氏の対談記事の中で
現代社会の歪みの中で、一喜一憂しない自分を持つために大事なことが三つほど書かれていました。とても参考になったのでご紹介させていただきます。
①一次情報を大切にすること
一次情報とは、自分しか持っていない情報です。今の人は何かを調べる時にすぐインターネットに向かいますが、全部人と同じ情報です。
大事なことはインターネットに向かう前に現場に向かうことです。現場に行って、現場をこの目で見て、この耳で聞いて、この手で触って、この体で感じる。自分の考えというのは、そういう自分しか持っていない情報から生まれるものですから、まず現場に行って、体験を通じて考えることが大事。
②真理は平凡の中にあることに気づくことです。
変わったもの、新しいもの、特別なものばかり求めるから、不安になる。真理は平凡の中にあり、本当に大事なことはそんな難しいことをする前に、当たり前をしっかりやることが大事。
③変わらざるものに目を向けようということです。
それは人間の本質です。人間の本質をしっかり見る目があれば、地に足が着いてくる。
つまり、特別なことは一切しない、難しいこともしない、最先端も追わない。
しかし人間として当たり前のことは徹底してやる。
凡事徹底こそが大事だと思いました。
対談記事の中で掃除の大切さについて書かれていましたが、
なぜ掃除をするのか?
もう一度みんなで考えてみようと思います。
最後にもう一つ「目標を持つこと」が大事だと言っておられます。
目標さえ定かなら、何をすべきか、手段や方法は自ずから湧いてくるということです。
自分の思いに突き動かせれてやることは強いですけれども、人から言われて仕方なくというのでは、とてもやっていられないということです。
いま自分がやっていることに意義を感じているかどうかです。