月刊「致知5月号」より対談「牛尾治朗氏×小林喜光氏」読んで感じたこと
いろんな危機を乗り越えた体験が視座を高め、リーダーとして成長していく糧となった。
リーダーの役割は、これで儲かるというより、これが時代の先端なんだ、これが社会の将来に役立つんだという思いを持ち、5年先、10年先はこうなるというのを読んで、いち早く手を打っていくこと。
時代の風を感じて、情熱を持って決断したら、そこに向かって一緒にやろうと皆んなに呼びかけること。
若い人たちの感性を活かし、新しい方向を示したら若い人たちは燃えてついてきてくれる。
今までのようにどのくらい儲かっているかとか、時価総額の大きさばかりではなく、会社がどこに向かっているのか、あるいは社会に役立つ知的財産をどれだけ持ってるのかということがより重要になってきた。
地域で生きる会社であってもリーダーは世界の趨勢を見据えながら、視座を高め、経営していく必要があります。
これからはもう自由闊達に、やりたいことをどんどん実行に移していくようなガッツがなければ、なかなか厳しい。
自分の会社の経営コンセプトを、これまで以上に明確に伝え、御旗を立てたら、ぶれないで、勉強し続けること。
そして、芭蕉の「古池や蛙飛び込む水の音」の句のように、時代のスピード感に翻弄されないように、心は常に静寂を保って、風がどちらから吹いてこようがいちいち心を煩わされないで、これと戯れるくらいの心の余裕を持って臨んでいきたいと思いました。
※シーシュポスの神話
何度転がり落ちても山頂まで岩を運び続けるシーシュポラスの話を書いて、生きることがどんなに不条理であっても、それに誠実に向かい続けることの尊さを説く、言ってみれば絶望の哲学。