当社の社内木鶏会も8回目になりますが、今月は月刊致知8月号 特集「思いを伝承する」の中から「道頓堀ホテル専務 橋本 明元氏」の記事を読んでの感想を発表させていただきました。
「世界と日本の懸け橋になる」
橋本 明元氏(王宮 道頓堀ホテル専務)
今では、感動と口コミの連鎖が生まれ、稼働率95%の道頓堀ホテルですが、(実際にHPを見ましたが、来年の7月まで予約が取れません)
2007年常務として会社に戻った時は、ホテル業界は過当競争になっていて難波や道頓堀にも大手チェーンのビジネスホテルが進出し、知名度はあるし、部屋も新しいし、安い。一方、私たちの部屋は古くて狭い。お金がないから改装できない。じゃあどうするかというと、価格で競争するしかなかったので、値引きをして売っていた。が稼働率や利益率は下降の一途を辿り、このままじゃ倒産すると。そんな時、あるセミナーで「誰に・何を・どうやって売るかが大事だ」という話を聞いて、競合他社と同じようなお客様に、同じような商品を、同じような売り方で売っていたらダメだと思い、
東アジアの20代女性の個人旅行客に
部屋を売るのではなく、
思い出を売っていく に決めました。
ビジネスホテルで海外のお客様に徹底的にサービスするところはありませんでした。
なぜなら手間がかかるし、チェーン店はサービスを均一化しないといけません。
徹底したサービスを提供するために取り組んだことは
社員が幸せと誇り、やりがいを感じる会社にしていくことでした。
そのために取り組んだことが3つあります。
社員にとって会社に
1.自分たちの意見を聞いてくれる土壌があるか
2.会社や経営者が自分のことを大事にしてくれているという実感があるかどうか
3.使命感。自分の仕事が社会の役に立っているという実感があるかどうか
先日、サロンの先生から◯◯さんの電話の応対が気持ちいいですね。と言われましたが、
◯◯さんと言っていただける様なお客様にとって顔の見える身近な会社にしていきたいと思いました。
当社も必要とされる会社になっていくためには、
誰に何をどうやって売っていくかを明確に示すこと。
社員が幸せと誇り、やりがいを感じる会社になるよう目標を定めていきたいと思います。
今月の特集は「思いを伝承する」ですが、
橋下氏の祖父が「商売というのは人と違うことをしないといけない。そして誠実に、誰よりも工夫することで利益を得ることができる」と常に言っていたそうです。
思いを伝承し、師と仰ぐ稲盛和夫さんの「謙虚にして驕らず、さらに努力をし続けていく」が大切だと感じました。